『アンダー・ユア・ベッド』
はい、ちっす。
眠っていた本を手に取った時のほうが、買った時よりも読む確率が高いような気がする、ひ。です。こんばんは。こんにちは。おやすみなさい。
今回は、『アンダー・ユア・ベッド』大石圭著
を久し振りに読み返してみました。
ビジネス書だけでなく、小説に関しても自分は読書ノートに何かしら書くようにしています。その文章があれば、自分なりにどういうことが書かれていたのか、思い出しやすいですからね。だから、こうして、それを公開してもそれほど意味はないかもしれませんが、読書方法のひとつとして、軽く見ておいてもらえると、助かります(*´ω`)
・この30年、何百という人々が僕の名を知り、僕の顔を知った。知ったはずだった。何百という人々が僕とすれ違い、言葉を交わしたはずだった……。だが今、僕を覚えている人は、ほとんどいない。まして、「三井はどうしているんだろう?」などと僕を思い起こす人はどこにもいない。
きっとそれでいいのだ。人生に起きたすべてのことや、そこで出会ったりすれ違ったりしたすべての人を覚えていたら、煩わしくてしかたないだろうから。
人は自分にとって必要なことだけを記憶し、そうでないものを忘れ去る。
そして僕は----いつも、忘れ去られる側に立っている。
この孤独感が好きなですよね。曲がった孤独感って、怖いけど、綺麗だと自分は思っています。大石圭さんは、そういうぞわぞわとさせるのが上手いんです。精神的に恐怖を与えてくる感じが、自分にはたまらんのです。
昔、どこかの国の王様がある実験をさせた。それは赤ん坊を人間と一切接触させずに育てたらどうなるか、という実験だった。人を見ることも、その体温に触れることもなく育てられた赤ん坊は、いったいどういうふうに成長し、どんな人間になるのか?
国王の命を受けて国中から十数人の赤ん坊が集められ、それぞれが暖房の利いた個室に隔離された。そして、授乳やオシメの取り換えの時にも人間と決して接触しないような装置を使って育てられた。
人と接触しないと、人はどのように育つのか?
実験は成功しなかった。
実験の途中ですべての赤ん坊が死亡してしまった。
飢えたわけでも、寒かったわけでも暑かったわけでもないのに。
人は人との接触なしには生きられない?
この話を読んで、少し調べてみたんですが、ちょっと元となる話を見つけられなかったんですよね。もし知っている方がいたら、教えてもらえると嬉しいです。
この主人公は、その状況、その孤独でも、自分は生きてられるだろう、と言っています。それが当たり前だから、という感じですね。
自分が思う、本当の孤独っていうのは、大勢の中にいる孤独です。たくさん人がいるのにも関わらず、感じる孤独感ですね。
「一人になりたいけど、独りになりたくない」
と、自分の知り合いが言っていました。
自分はこの言葉にとても納得しました。その当時の自分は、間違いなく、一人でも独りでもなかったんですけど、その知り合いの言っていることはすごく共感できました。
時が変わって、自分は、大勢の人の中にいるのをやめました。まずは携帯の連絡先を全て消しました。というか、番号を変えました。自分は、捨てるということにためらいがあまりないんですね。その時の連絡先は、多分、四桁くらいはあったと思います。でも、あっさりとそれを一桁にしました。極端にしないと、自分はずるずるいっちゃうんですよね。
はい、小説に関しては、ほどほどに思考できるようにメモしてあるのが、自分の読書ノートです。これは、リアルな紙で書いています(笑)。自分だけで持っているのが、少しもったいないような気がしたので、こうして公開していこうと思った次第です。
では、終わります。
ありがとうございました。さよーならー。