映画メモ『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

 

 第二次世界大戦時の話。

 天才数学者アラン・チューニングが、ドイツ軍の暗号エニグマ解読に挑む。

 

 

 コンピュータというものがなかった時代に、それを作ろうとしているところが驚愕。アランの変人っぷりを見ていると、時代を作る人間は、少し壊れているのかなって思うところもある。

 人間ができないのだから、機械を使うしかない。

 これってすごく今の時代っぽいなぁって思う。

 その考えをこの時代に持っていることは、凡人には不可能なんだろうね。

 だからこそ、孤独だし、孤立したりもする。

 天才というか変人はなかなか理解されないからね。

 でも、その中で、一人でも理解者がいれば、世界は変わるんだろうね。そして、その変人は、その理解者に好意を持っていれば、凡人との係わり方のアドバイスをもらえて、それを実行できる。

 凡人は、人間味が好きだからね。

 天才みたいに無機質に見えるものは苦手なんだよね。

 同族意識みたいな。。ね。

 最後はハッピーエンドではないし、むしろ、四六時中悲しい感じに見える。

 大局のためには、小さい犠牲は必要なのかもしれない。

 

 ただ、こうして新型コロナの影響で、規制や自粛がある世界を、戦時中の世界と重ねるには、良い映画だと思う。

 対ウィルスの戦争と実際の戦争は違うかもしれないけれど、どういう世界がやってくるのかなんて誰にも分らないからね。

 だからこそ、いろいろな世界が過去に形成されてきたのだから、それを見て、たとえ疑似でも経験することって必要なんじゃないのかな。

 歴史は繰り返すっていうし。